冷たい冬が終わり、新しい命が動きだす春。会社にはフレッシュな新入社員が加わり、職場の空気が新しく感じられる季節。新しい出会いに、少なからずワクワクする人も多いのではないでしょうか?
明るい笑顔で思いやりのある新人であれば、指導もはかどり、今後の成長が楽しみになりますよね。反対に失礼で生意気なむかつく新人だったら…。

会社に行くのがもっと嫌になりそう…。
新人であれば、多少の無礼な言動があってもかわいがられます。しかし、入社して数年が経っても礼儀知らずのままだと、周囲から孤立し嫌われてしまう可能性が高くなります。すると、人間関係の大きなトラブルに発展する危険性も…。

ふてぶてしい新入社員を一人前にすることは、快適な職場環境を保つために重要なポイント!
この記事では、むかつく新入社員の特徴と付き合い方を紹介します。モンスター新人が入ってきても、ストレスを最小限にするスキルを身につけていれば、社会人生活を快適に過ごすことができますよ。
タカヒロ
・とりあえずで医療系の会社に就職。やりがい感じずダラダラ仕事。
・当時の口癖「仕事めんどくせぇ〜」
・一念発起して8年目にして転職。
・新しい会社で人間関係に恵まれ、年収600万で生き生き仕事中
むかつく新入社員の8つの特徴

教育係を投げ出したくなるような新入社員の横柄な態度。当事者だと、客観的に対処するのはちょっと難しいですよね。

むかつく態度の特徴を知ることで、適切な対処方法がわかります。
- 実力は低いのに大きな態度
- 言い訳ばかり
- 忘れっぽいのにメモをとらない
- すぐばれるウソをつく
- 仕事中にSNSを気にしすぎ
- 言葉遣いがおかしい
- 時間を守らない
- 相手の状況を考えない
1.実力は低いのに大きな態度
大きな態度の例
- 上司の前でも足を組んだまま
- ポケットに手を入れたまま話を聞く
- 根拠のない自信にあふれている
- PC画面から目を離さずに返事をする
- 会議中に寝ている

一番下っ端なのに、偉そうな態度はむかつくなぁ!
社会経験が少なくとも、人として最低限のマナーは持ち合わせてほしいものです。特に、接客業や営業職の場合は、さらに細かいビジネスマナーや敬語などを身につける必要があります。入社時に最低限のエチケットすら知らない新人は、一人前になるまで非常に時間がかかってしまいます。
また、職場という公共の場で無礼な態度をとることに慣れてしまうと、大事な場面でも、ふとした瞬間に横柄さが出てしまう可能性があります。特に、大事な取引先やお客様の前で素行の悪さがでると、会社の信頼も傷つける危険性が高まります。
2.言い訳ばかり

教えてもらってない!知らないからできない!聞いてない!
だれしも入社直後は分からないことだらけ。なので、新入社員は仕事ができなくても、だれも責めたりしません。そんな時は、素直に「分からないので教えてほしい」と言ってほしいものです。
言い訳ばかりで、自分の非を認めたくない新人の場合、こちらも素直に教えようとする気持ちが薄れてしまいますよね。お互いが意地になったまま、さらにギクシャクした関係になる悪循環…。言い訳が多い新入社員は職場の雰囲気も悪くするのです。

言い訳ばかりだと、指導する側もげんなりしますよね。
3.忘れっぽいのにメモをとらない
・研修時もメモをとらない
・繰り返し教えても覚えない
・メモをなくしがち
話すスピードをゆっくりにしても、メモの時間をとっても、手帳を開く素振りすら見せない新入社員。思い出して仕事をするより、メモを見ながら仕事をする方が効率的であることに気付いていないのかもしれません。

ここは大事!って言ってるのにちゃんとわかってるのかなぁ
こまかく内容を覚えられる頭があるなら良いのですが、メモをとらない新人に限って同じことを何度も聞いてくるのが現実。メモは「できる・できない」のレベルではなく、「やる・やらない」という気持ちの問題です。

メモをとるのは教えてもらう側のマナーでもあります。
4.すぐばれるウソをつく
様々な人間がいる社会では、円滑な対人関係のためにウソが必要な場面もあります。しかし、責任転嫁や自己保身など、本人のためにつくウソはだれも幸せになりません。むしろ、小さなウソも大きなトラブルに発展し、業務に支障が出る危険性も…。
自分のためにウソをつく人の特徴
- プライドが非常に高い
- 素直に謝罪しない
- 叱られることを極度に怖がる
- 自分だけ楽をしたがる
しかも、本人はばれていないと思っているのか、ばれてもいいと思っているのかわからない程、すぐばれるウソ。いちいち追求する手間が増えて、周りの人達はうんざりしてしまいます。
特に大きなトラブルに発展するのは、社外も巻き込んだウソ。小さなウソや勘違いが、会社全体の信用を下げることに気付かない新人も少なくありません。大きな損害になる前に、態度を改めてほしいものですね。

周囲に迷惑をかけるようなウソをつく人と一緒に働きたくないなぁ。
5.仕事中にSNSを気にしすぎ
現代では生活の一部となったSNS。特に、若い世代では、一般人であってもTwitterやインスタグラムで、自分の生活を公開する人が非常に多くなっています。おしゃれな料理やその日の行動を世界中に発信することが彼らの日常なのです。
プライベートだけなら問題はありませんが、仕事中でも気になるほどSNS中毒になっている若者は少なくありません。上司が同席している食事会でも、周囲を気にせずパシャパシャと写真を撮る姿は、年配の方から見ると非常に失礼。

せめて昼休みに1人でやってほしいですね。
6.言葉遣いがおかしい
面接のときにため口だったなら、会社に受からなかったはず。そのため、最低限の敬語はできると思われますが、なぜか使うのは砕けた言葉ばかり…。
とっさに正しい敬語が出てこなかった場合などは「新人だからしょうがない」という気持ちになるもの。しかし、頻繁・意図的にため口の場合、「あなたを先輩として認めない」という意思表示か?と感じてしまい、ムカムカしますよね。
7.時間を守らない
・毎日始業時間ギリギリに走ってくる
・会議に遅れてくる
・人を待たせる
日本に生まれ育った人であれば、開始時間厳守は小学校で習うもの。社会では5分前行動は当たり前で、さらに早め早めの行動が求められます。それにもかかわらず、遅れてきたことに対して反省もせず、何度も繰り返すなんて信じられませんよね。
もともとの性格がだらしないことも多く、あまり罪悪感をもっていないように見えます。そのため、「少しくらいいいじゃないか」という本音がこちらにも伝わりイライラしてしまうのです。

学生気分から抜けきれていないんだなぁ
8.相手の状況を考えない
先輩や上司も、普段の仕事にプラスして新人の教育を行うもの。そのため、業務は山積みで非常に忙しく仕事をしています。あわただしく働いているところへ、のんきな新人が話しかけてきて作業がストップ。聞いてみたら、緊急性が低いうえにたいしたことのない質問。
入社したてで自分の判断が不安な気持ちは分かりますが、こちらの事情も少しは考えてほしいものです。集中している時、途中で邪魔がはいると作業が半端に止まり、結果として全体の効率が下がってしまいます。

「今、お時間よろしいですか」のひとことを言ってくれたらいいのに…

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書
世の中には、たくさんの「部下の育て方」本が出版されています。
引用:Amazon
その中でこの本は、いちばん肩の力が抜ける一冊。
実績に基づいて書かれているので、納得感もありますし、かつ、今まで「細かく教えなくちゃ! 」と思っていた発想が、じつは違っていたかも…と省みるきっかけをくれる本です。
むかつく新入社員との付き合い方5選

失礼な言動を繰り返す新入社員が相手だと、こちらも対応に困ってしまいますよね。自分が新人だった頃に受けた、先輩の指導方法が役立たないこともしばしば…。ですが、横柄な態度をとる新人を成長させることができたら、あなたの指導力・根気は必ず評価されます。

マネジメント力を鍛える試練だと思って踏ん張ってみましょう
- フレンドリー過ぎる先輩にならない
- 力量の差をちらつかせる
- 新人の時代背景を考える
- 一度だけきつく叱る
- 業務内容をはっきりさせる
1.フレンドリー過ぎる先輩にならない
新入社員は職場にいる全員に対して横柄な態度ですか?もし、人によって器用に態度を変えているのなら、新入社員本人ではなく、周囲の人に原因があるかもしれません。
誰しも他人に好かれたいとは思いますが、嫌われたいと思う人は少ないもの。特に、毎日顔を合わせる職場では嫌われるのはできるだけ避けたいですよね。でも、好かれるための指導ばかりだと、新入社員のためにならないばかりか、軽んじられる危険性も…。
人は新しい環境に入ると、その中で自分の居場所を確立するために、他人を値踏みします。無意識に上司・先輩の力関係を見定め、より高いポジションに立とうとするのです。その過程で、怒らない人・自己主張しない人は影響力が小さいため、ないがしろにするような態度をとられがち。

職場で厳しい態度をとったら、自分が損しそうだなぁ
嫌われてしまうようなきつい対応をする必要はありません。なめられないために最も簡単な方法はズバリ「はきはきと話すこと」。
普段から小さな声でモゴモゴ話していると、自信無さげに見えてしまいます。すると、新入社員は「怒らせても怖くない無害な人」というレッテルを貼り、なめた態度をとるようになるのです。
一方で、最初から厳しい指導をしてしまうと新入社員は委縮してしまいます。すると、なにか確認したいことがあっても気後れして話しかけられず、業務に支障が出てくる可能性も…。社会経験が少ない新入社員に対しては、「はきはきと話す」程度がちょうど良いのです。

ちょうど良い親しみやすさって難しいなぁ
2.力量の差をちらつかせる
仕事を甘く見る新入社員の特徴
- 学歴が高い
- コミュニケーション力が高い
- 要領が良い
元々の能力や素質が高い人は、学生時代にたいした努力をしなくとも良い成績がとれるため、苦労したことがありません。そのため、取り掛かる前から仕事を軽んじる傾向があります。
年功序列を嫌い、実力主義・成果主義を主張する割には懇切丁寧な指導を求め、上司を困惑させる存在。このようなタイプは、簡単な仕事をしている人を見下し、むかつく態度をとるのです。基礎能力の高い新入社員をいかに職場に馴染ませるかがポイント。

この人を味方にしたい!私のキャリアアップにはこの人の力が必要だ!
と思わせることができればこっちのもの。新入社員にとってあなたは重要人物となるため、絶対になめた態度はとりません。そのために、あなたは先輩として仕事で結果を出す必要があります。
さらに、できる後輩を味方にできればあなたにとっても大きなメリット。あなたの指導力が評価されるだけではなく、需要度の低い業務を任せたり、サポートしてもらうことで職場全体の効率もアップします。
3.新人の時代背景を考える
もし、新入社員と世代間のギャップがあると感じているなら、彼らの時代背景を考えるのはとても重要なポイント。理由がわかれば、より適した対応をとることができます。すると、理解したい、という気持ちが新人にも伝わるはず。
どちらかが歩み寄らなければ、改善するのは難しいのが人間関係。ここは、先輩として、人として、器の大きいところをみせてあげましょう。
例1)敬語
今の若い世代は、部分的な敬語を使うためカジュアルな印象があります。その原因は学生時代の教師との関係が昔と変化しているから。
近年、教育現場では厳格な教師が減少する一方、フレンドリーな教師が人気です。そのため“先生”と友人のように接することを好む傾向が強まり、社会人になっても続きます。
特に、学生時代に部活動やアルバイト経験を多く積んでこなかった新人は、先輩・後輩の序列に疎い可能性が高いです。社会の中で、年配の方々に怒られながら成長するため、完璧な敬語を覚えるには時間がかかります。
例2)SNS
子供時代からスマートフォンやPCが身近にあるため、彼らにとってTwitterやLINE等のSNSは生活の一部。そのため、感覚的にアプリやインターネットを簡単に使いこなせます。
SNSは横のつながりが命。大々的に自己主張すると、いじめのターゲットにされる危険性があるため、競争心が低くなる傾向があります。共感を大事にしつつも、自分の情報を発信することで隠れた自己顕示欲を満たす人も少なくありません。
しかし、仕事に支障が出るほどSNSにのめり込んでいるタイプは指導する必要があります。会社に雇われている以上、業務時間内はSNS禁止等のルールを守るよう指導しましょう。
4.一度だけきつく叱る
メモをとらなかったり、態度やマナーの悪さがなかなか直らない新人は、一度きつく叱ることで改善する可能性が高いです。
幼少期から厳しい指導をされたことの無い少子化世代。そんな彼らは、自分よりも立場が上の人を相手にしても生意気な態度で接します。だれも怒らない環境に甘えているのです。
そこで、すぐにできる対処はこの2つ。
1.あなたが新入社員を叱る
2.あなたが上司に頼んで叱ってもらう
職場で叱ることができる人がいない場合、あなたが勇気を出す必要があります。仕事を円滑にするうえで、誰かが嫌われ役をかってでる必要があるのです。
また、新人を叱責することで、一次的に職場の雰囲気は緊張するかもしれません。最近は少し叱っただけでもパワハラを訴えるモンスター新人もいます。しかし、「怒り」ではなく理屈の通った指導であれば、周囲の人たちもあなたの行動をわかってくれるはず。むしろ、大人な対応をありがたく思ってくれるでしょう。
ただし、直接新人に指導する際「君のために言っているんだ」などと言ってはいけません。むかつく態度をとるような人間は、余計に反発してしまいます。教訓になるかどうかは、新人自身が判断するもの。

新入社員は将来、あなたの行動に感謝するはずですよ。
5.業務内容をはっきりさせる
デジタルネイティブ世代は、膨大な情報で溢れた環境で育ったため、学生時代は自分で考えずとも正解にたどりつくことができました。そのため、情報収集力は非常に高い一方、答えのない問題を解決するのが非常に苦手です。
彼らは比較的「察する能力」が低いため、細やかな気づかいが身につくまでには時間がかかります。しかし、やるべきことを言葉で明確に伝えることで、高い情報処理能力の発揮を促すことが期待できます。
指導する際の悪い例と良い例を見てみましょう。
悪い例
良い例
「こんなことまで言わないといけないのか…」と、面倒に感じるかもしれません。でも、丁寧すぎる指示は最初だけ。慣れてくると、彼らなりに工夫をするようになるので、少しの辛抱です。
職場の人間関係がつらくなったら

もともと、仕事は楽しいものではありません。激務や低賃金などの苦痛に加え、モンスター新人という新たな悩みの種が増えてしまったら…。

新入社員といえども職場環境に与える影響は侮れません。
同僚や先輩と酒の肴にするのも良いかもしれません。しかし、職場内につらさを共有できる相手がいない場合、気付かぬうちにストレスが心身に積み重なってしまいます。すると、ある日突然、身体や精神に異常が表れる危険性も…。

ポイントは動けるうちに逃げ道を用意しておくこと!
現在の職場が嫌になってしまっても、すぐ退職する勇気をもてる人は少ないもの。しかし、他にも会社が存在すること、転職という選択肢がいつでも選べることを意識すると気持ちが軽くなります。転職サイトで他社の募集条件を眺めるだけでも、心を落ち着ける効果が期待できますよ。
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まとめ

- フレンドリー過ぎる先輩にならない
- 力量の差をちらつかせる
- 新人の時代背景を考える
- 一度だけきつく叱る
- 業務内容をはっきりさせる
近年、新卒として入社してくる人たちは、少子化が問題となり、大事に大事に育てられた子供時代を過ごしてました。そのため、厳しく叱られた経験がほぼ無い世代といえます。大学を選ばなければ、入学・卒業も比較的簡単にできるため、過激な受験競争の経験もありません
物質的・環境的に恵まれた環境から、苦難が渦巻く社会に踏み入った彼らが戦力になるまでには時間がかかります。長期的な付き合いになるかもしれない彼らと良好な関係を築くためには、入社~数年が非常に大事な期間。
また、むかつく新入社員を人並みに成長させることができれば、あなたの指導力・忍耐力が高く評価される可能性も!マネジメント経験は今後もずっとあなたの貴重な資産となるでしょう。
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