Twitterで「上司 無能 辞めたい」と検索すると、沢山のつぶやきがヒットします。
どこの会社でも無能な上司はいます。むしろ有能な人しかいないというほうが少ないのではないでしょうか。
上司が無能だと本当にストレスが溜まりますし、ずっとこの上司の下で働かなければいけないのかと想像すると、仕事辞めたいな、辞めようかなと考えてしまいますよね。
一生懸命仕事に向き合っていても、無能な上司のせいで余計な苦労をしたり、仕事の足枷になってしまうのは耐えがたいものがあります。
しかし反対に、そんな自分は有能なのか?上司が無能ってだけで辞めたいなんて甘えじゃないのか?なんて声もちらほら。

自分の努力不足を上司のせいにする人も中にはいますよね
一言で「無能」といっても様々なタイプがあり、場合によっては対策ができることもあります。
なんの対策もせず転職してしまうと、次の職場でもまた無能な上司に当たり・・・と繰り返してしまうことにもなりかねません。
今回は私の経験談や知人から聞いた話を交えながら、「無能な上司の例とその対処法」をご紹介したいと思います。
本当に上司が無能なだけなのか、やり方次第で変わることはないのか、安易に転職を考える前にできることがあるなら、まずはチャレンジしてみてほしいです。
「無能な上司」の定義

まず「無能な上司の例とその対処法」をご紹介する前に、ここでいう「無能な上司」とはどういう人のことを指すのかについて、お話したいと思います。
ここでは単に仕事ができる人を有能、できない人を無能と括るのではなく、立場を加えて考えた場合を指します。

相手が上司であなたが部下の場合ですね。
無能な上司のせいで仕事がしづらいというのが、今のあなたの悩みですよね?
ばりばり仕事ができて、会社からも信頼されている有能な上司なら尊敬できるのに!
しかし、逆説として「仕事ができる上司の元では部下が育たない」という説があります。それはなぜでしょう?
- 自分で仕事を片付けてしまう
- 難しい仕事を部下にさせない
- 経験値が高いがゆえに部下がついていけない
つまりは、なんでも自分でできてしまうからです。
一見なんでもこなしてくれる上司がいると、仕事も楽なので部下にとっては有難いように感じますが、そこで経験を積んだり難しい壁を乗り越える力を身に着けることはできません。
これでは会社にとって有能な人材でも、部下を育てる上司としては無能と言えます。
直属の部下や後輩を持ったなら、仕事を教え育てる義務がありますよね?
ですから、ここでいう「無能な上司」とは
- 仕事はできるが部下を育てる能力のない上司
- 仕事ができないのに口ばかりな上司
- 部下の成長を妨げるような上司
- 部下を潰してしまう上司
を指します。
では具体的に「無能な上司の例とその対処法」を見ていきましょう。
無能な上司の例とその対処法
仕事はできるが部下を育てる能力のない上司
先にも言いましたが仕事に対しての能力が高く、バリバリ仕事をこなしてワンマンで出世をした人の中には、仕事はできるが部下を育てる能力のない人がいます。
- 常に自分がどう動くべきか、どうこなしていくかを考えて行動する。
- 能力が高いので自分で動いた方が楽だし、自分の頭の中は自分が一番良く理解している。
- 会社からの信頼は厚いが、部下からは慕われていない。

部下としては、頼りにされてないのかな?って思っちゃいますよね
こういう人が上司だった場合、いつまでも自分がプレイヤーでいるのではなく、部下のマネジメントをする立場なのだということを自覚してもらわなければなりません。
有能なスキルを持っているわけですから、そこに食らいつき受け継ぎたいという意思をしっかりと伝えることで、マネジメントに力を注いでもらうことができれば、部下も上司もさらに有能な人材となります。
私の経験談
以前勤めていた会社の先輩で、とにかく仕事ができて性格もとても穏やかな人がいました。ただ内向的で仕事を手伝おうとしても「いいよいいよ〜自分でやるよ」と、なんでも自分でやってしまうのです。
最初は優しいなぁと思っていたのですが、仕事に慣れてきてからも誰もができるような仕事しか回ってこない。先輩はとても忙しそうなのに。そのうち「自分は頼りにされてないのかな?このままだとやり甲斐を感じないな」と思うようになってきました。
他の上司からも「先輩ばかりが動いて、お前はサボっているのか!」と言われる始末。私は思い切って先輩に、なぜ頼ってくれないのか、もっと仕事を教えてほしいと言いました。すると返って来たのは、「頼りにしてないとか、無下にしたつもりはなかった。ただ自分が一人で突っ走ってしまっていた。」という言葉でした。
それからは私自身もスキルを身に着けたい、先輩のようにできる男になりたいと必死で食らいつき、沢山のことを教えていただけるようになりました。それに気づいた他の部下達もやる気を出すようになり、良いチームワークが出来上がりました。
昔から「仕事は見て盗め」なんて言葉がありますが、しっかり自分のやる気を伝え、教えてもらうことも必要だと思います。
仕事ができないのに口ばかりな上司
このような上司は、たいして仕事ができないのに年功序列制度やハロー効果によって出世した人に多いです。
ハロー効果(ハローこうか、英語: halo effect)とは社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。
引用:Wikipedia
例えば、能力とは関係のない「人あたりが良い」という特徴から、人あたりが良い=信頼されている=仕事ができるというように、評価が歪められることを指します。

ただ勤続年数が長いだけで地位が上げられ、仕事もできないのに威張り腐っている人いますよね
口だけ上司の主な特徴
- 昔の自慢話や武勇伝などを語る
- 新しいことに挑戦するなどの進歩がない
- 目上の人に媚び、部下には厳しい
- ミスは全て部下のせい
このような上司は特に多いのではないでしょうか?
知人の体験談
ぼくの会社は昔ながらの年功序列制度が根強く残っています。そのせいか上司の平均年齢は高く、ノリも昔ながらの体育会系。飲み会の席では何十回と同じ自慢話や武勇伝を聞かされます。
会社では上司にペコペコしているのに、酔っ払っては愚痴を言う。僕のように下っ端の人間にはNOという資格はなく、片付けなければいけない仕事が山のようにあるのに、さらに上司が仕事を安請け合いしてしまうので追いつきません。ミスをすると「俺に恥をかかせるな!メンツを潰すな!」と自分の体裁ばかりで部下を責め立てる。
正直ストレスで爆発してしまいそうですが、最近新しく導入されたシステムなどはおじさん連中には使いこなせず、正直言って自分の方が遥かにスキルは上なので、周りの信頼を徐々に得ながら逆転のチャンスを待っています。
そうなんです!こういう無能な口だけ上司対策には、スキルで追い抜くのが一番です。着実に成績を上げ、いかに無能で会社のお荷物であるかをわからせるのが手っ取り早いですよね。
しかし、年功序列制度を重んじる会社であれば、ある程度の時間を要するので、忍耐強く辛抱する必要があります。
部下の成長を妨げる上司
部下の成長を妨げるということは良い人材が育たないため、結果として会社の成長をも妨げてしまいます。
小さな会社だと気づかぬうちに業績が悪化し、経営も危うくなってしまうのに、なぜそのような人が役職のついた地位に居座っていられるのでしょう?
それは新しく人が入ってきても、すぐに辞めていってしまうからです。
アルバイト従業員が多い職場にはこのような上司が多いのではないでしょうか。
部下の成長を妨げる上司の特徴
- プライドが高く自分の考えが一番正しいと思っている
- 柔軟性がなく変化を嫌う
- 好き嫌いで他人を判断する
- 歯向かう部下は徹底的に潰す
とくに女性の上司にはこのようなタイプが多いように感じます。
私の経験談
私が学生の頃にアルバイトをしていたファーストフード店でのこと。その時のマネージャーだった年配女性の上司は、パート時代から十数年働き続け、マネージャーの地位までのし上がった人でした。勤続年数で言えば店長よりも長く、自分が誰よりも店のことをよくわかっている、私の意見がすべて正しいといった感じでした。
その時店の売り上げが他店より思わしくなかったのもあり、やり方を一新することになったのですが、マニュアルはこうだ!昔からのやり方が一番だ!と頑なに意見を貫き、こうしたほうが良いんじゃないか?という新しい意見には耳を貸さない。挙句に自分に意見を言った部下には1時間おきにトイレ掃除を命じるなどやりたい放題でした。
新しい意見や良い提案を全く聞かないことに、私を含めたアルバイト従業員全員が不満爆発。店長に猛抗議したのですが、店長もマネージャーに強く言えず。結局嫌気がさした大半の従業員が一斉に辞めていきました。私もその一人です。
そのあとも従業員が入っては辞めていくの繰り返しで、売り上げもどんどん下がり、その店舗は閉店してしまいました。のちに他店で働いていた友人に聞いたところ、マネージャーを受け入れてくれる店舗がなく、そのまま退職したようです。
このような上司にはみんなで声を上げることが良いと思いますが、この経験談のようにその上の上司や会社までもがその声を聞き入れないとなると、会社自体に未来がないので転職を考える方がいいのかもしれませんね。
部下を潰してしまう上司
パワハラ・モラハラ・セクハラなどのハラスメントで、部下を潰してしまう上司がいるような会社は、論外です。
我慢して居座るだけ人生の無駄です。まずは本当にその会社にいて将来を見いだせるだけの魅力があるのかを考えましょう。
自分が無能なせいではないか、仕事ができないからではないかと自分を責める方もいます。
誰にでも強みはあります!まずは自分に自信をつけると良いでしょう。
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「自分はこういう人間だ」とすぐ言葉に出来ないのは痛手ですよ
もちろん、転職活動で自己アピールをする上では自己分析は必須です。上辺だけのアピールはすぐに見透かされてしまうので、これを機に自己分析をしてください。自分に合った職を見つける上でも重要ですよ。
ちなみに私は「悠然」「挑戦心」「親密性」「受容力」「感受性」が強みでした。

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自分で気付けない長所も教えくれたので、以前よりも格段に自分に自信を持つことができるようになりました。
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自分の強みを知れば、自信が付きます!その上で今の職場で生かせるのか、新しいことにチャレンジするのかを見極めてください。
それでもまだ転職に踏ん切りが付かない場合でも、転職サイトやエージェントに登録しておくだけで、新しい選択肢もあるのだということに気づけますよ!
まとめ
今回は様々なタイプの無能上司と対策法をご紹介しました。
- 仕事はできるが部下を育てる能力のない上司
- 仕事ができないのに口ばかりな上司
- 部下の成長を妨げるような上司
- 部下を潰してしまう上司
上記以外にも無能な上司は沢山います。
実は無能な上司というのは法則による必然的な物なのです。
その法則とは『ピーターの法則』です。
ピーターの法則(ピーターのほうそく、英: Peter Principle)とは組織構成員の労働に関する社会学の法則。
1.能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な 中間管理職になる。
2.時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。ま た、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
3.その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。
引用:Wikipedia
能力の限界まで出世をすると、さらに上に出世することのできない無能な人間になり、まだ能力の余地のある私たちのような部下が働かなければならないのも必然ということですね。
必ずしも転職をして、上手く快適な職場に巡り合えるとは限りません。
しかし、我慢のし過ぎで精神に異常をきたしたりする前に、進むべき道が他にもあることを知っておいた方が良いですね!
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